SOLD OUT
何百年も前に当時の職人さんによって作られた
貴重なアンティークのパーツだけで作られた、
繊細で彫刻品のような美しいピアスです。
アンティーク独特の美しさと、深み、職人の手仕事による細やかな出来は、
人から人へ長い間守られ今ここに存在しています。
【商品説明】
◇上部のゴールドの花のような細工パーツは、フィリグリーといいます。
古代エジプト文明頃に発明されたジュエリー技法で、その後数千年にかけて世界各地に伝わった由緒正しい、職人技術・文化です。
金や銀を糸のように細くし、それを巻き上げレースのような模様にし、溶接して作り上げた繊細な細工です。
職人がコンマ単位の銀線から、作り上げたその細工は、まるで本物の糸を編んだかのようなレースのような繊細さ。
機械で作った大量生産品にはない優美な美しさがあります。
大変手間と時間がかかる技術で限られた職人にしか出来ず、あまりに工賃がかかり過ぎるということでこの技術はだんだんと衰退していきました。
現在では本物のフィグリーを作ることができる職人は減少の一途で
今はフィグリーというと、ほとんどがパンチングで押して穴を開けてつくった大量生産品の透かし模様のパーツと事をいい、
近世までのアンティークジュエリーでしか本物は見られないとも言われ、とても貴重な物となっています。
◇下部分の雫形、丸い部分は、スフレビーズという吹きガラスで出来ています。
フランス・パリで1930年代頃まで職人の手づくりで生産されていた大変美しい吹きガラスです。
当時の職人さんが、細いストローのようなパイプの先にガラスをつけてバーナーで炙り
口先で吹いて空気を送り中空状態にして一つ一つ丁寧に造られていました。
想像しただけでも、気が遠くなるほど繊細な作業。
職人魂に脱帽です。
吹きガラスのため大変薄く中が空洞の“軽さ”を特徴とし、
ドレスなどに縫いとめ用のクチュール素材として生まれましたが
プラスチックの開発と共に造られなくなり100年ほど前には職人さんもいなくなり
今では作られることのない素材となりました。
ガラスの表面に施されていた虹色のコーティングが経年劣化で薄くなっており、まるで本物の泡のように美しく輝きます。
約100年以上経過している薄いガラスですので、大変壊れやすいです。
硬い床に落としたり、ぶつけたりしないようご注意ください。入浴時・就寝時は必ず外してください。
ピアス金具の皿部分はメッキなしの真鍮製です。
“ヴィンテージ”というよりすでに“アンティーク”と呼ぶに相応しい時代を経た魅力を放っています。